不定期更新の日常雑記時々妄想雑記帳。
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『君に嫌われた君の、沈黙が聴こえた。君の目の前に居るのに、遠くから聴こえた』
街を歩いていると、そんな歌が聴こえてきた。 その歌が気になって足を止める。 その歌と、それを歌うアーティストは知っていた。 最近出会った、とある少女が好きだと言っていたアーティスト。 今、古びたスピーカーが歌っているのは、そのアーティストの新曲。 「……発信源を探したら、辿り着いた水溜まり。これが人の心なら、深さなど解らない……」 流れてくるポップなメロディーに合わせ、小さく声に出して歌ってみる。 同時に、頭に浮かぶ少女の顔。 人を愛すると言う事を思い出させてくれた少女。 あいつが心の底に沈んだ時、あいつが呼ぶのは俺か他の誰かか。 ……どうでも良い事だ。 あいつが望もうと望むまいと、俺はあいつの心の底まで見付けに行く。 問題は、そこじゃない。 深さの解らない、心の底まで息は持つだろうか。 あいつが隠している、心の痛みを全て知ってしまう勇気はあるだろうか。 古びたスピーカーは歌う。 『響く救難信号。深い心の片隅。こんなところにいたの。側においで、逃げなくていいよ。』 俺は、怖い。 自分を見るのも見せるのも、あいつを覗く事さえも。 だが、深い心の底にたった一人で沈んでいると言うのは、それ以上に怖い事だろう。 そんな状況で、精一杯祈る様に送っている救難信号を、俺は無視する事など出来やしない。 ふと、アクセサリーショップに並ぶ指輪が目に付く。 似合いそうだ、と思った時には、それを買っていた自分が居た。 ……安い買い物では無かったが、まぁ、あいつの驚かせる事が出来るなら、それ程高くは無いだろう。 惜しむらくは驚く顔を見る事が出来ない事だが、それで拗ねて指輪を投げ付けられても困る。 驚く顔はまた次の機会に取っておこう。 古びたスピーカーは歌い続ける。 『勇気はあるだろうか。一度手を繋いだら、離さないまま外まで連れていくよ。信じていいよ。息は持つだろうか。息は持つだろうか。眩しい心の外まで』 願わくば。 「『再び呼吸をする時は、君と一緒に』……か」 先週末の黒梟さん。 PR ![]()
お…?
翠姉ぇって私?
今晩は銀ちゃん。 いやはや少し余裕が出来たから大分久し振りにあちこち散歩に行ってみればここでいいもの見ちゃった。というか見て良かったのかしら? あの方のモノローグなんて新鮮だったから少し驚いた。 あのお転婆娘の事をよく解ってらっしゃる事。(笑) 指輪は多分……うん、多分大事にすると思う。こっそりね。 いつも構ってくれて有難う。これからも宜しく。 それではお邪魔しました~。 ![]() |
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